尾鷲FFカツオ漁
2001年8月12日

昨年から挑戦しているFFシイラ。今年も神戸のフライショップ「U’s River」の企画による尾鷲FFシイラツアーに参加。今年は例年になく大型シイラが多いらしい。思えば昨年はペンペンの嵐だったなぁ・・・ 「よし、今年こそメーターオーバーだ!」過剰な期待を胸に290km先の尾鷲を目指し車を飛ばす。

まだ薄暗いうちに「海山フィッシングセンター」に到着。タックルセッティングやフライの品評会で朝を迎え5人で乗るには大きすぎるほどの「海神」に乗り込んだ。


潮目の浮遊物を探しながら進むうちに流れ藻の絡まる流木を発見。静かに回り込んで接近しイワシを投げ込んで様子を見る・・・ 「ガボッ! ガボガボ!!!!」 出た、シイラだ!水面下を交錯するグリーンの光。散水機が稼動しフライをキャストするとすぐに喰った!すっ飛んでいくシイラの走りにビリーペイトのドラグが軽快に作動・・・ あれ?あまり走らないよ・・(笑)「まさか今年も小シイラの嵐か?」サイズは60〜80cm程度で元気なんだけどパワーは無い為、ドラグの制動力に負けてすぐにジャンプしてしまう。仕方ないからドラグを緩めにして遊ぶのだが#12ロッドだと竿が強すぎて物足りない。


サイズは小さいがフライの見切りは早い。絶対の自信を持って作製したフライがまったく無視されたり、不細工な失敗作が妙に効果的だったりで頻繁にフライチェンジを繰り返す。エポキシ樹脂を使った硬いフライだと喰っても一瞬で吐き出したりとなかなかに手を焼くありさまだ。相手が小シイラでもフライフィッシングの面白味は存分に楽しめ視覚的にも相当に刺激的。一度やるとクセになる面白さである。

小型シイラを何匹か釣り、フライを結びなおしキャストに移ろうとするとクラスティペットがロッドティップに絡んでラインが出て行かない。「くそ!この忙しいときに・・・」絡みを解く為にロッドを振りフライを水面に叩きつけラインを送り出そうとしていると、な、な、なんとシイラがフライを喰っちまった!!「ヤ、ヤバい!!!」元気なシイラはガッチリとフッキングしちゃったようでロッドティップから1m位のところで豪快に飛び跳ねている。「ギャ〜、竿が折れる〜!!!」やっと手に入れた憧れのSAGEを折ってはなるまい!とロッドを一直線にしてシイラとファイト(?)していると「すぽっ!」とティップセクションが抜けてしまった。「うわぁ〜最悪や〜!」クラスティペットは16lbで小シイラの引きではまず切れない強度だが当の本人は極限のパニック状態で冷静な判断力などまったく期待できない状態(だったのでしょう・・・)シイラごとロッドティップを回収する為に強引にリールを巻いていると「ぷっつん・・・」とクラスティペットが切れてしまった。「よっしゃ、ロッドティップは助かったぞ」と思っていたら、切れた拍子に絡みが解けたらしく肝心のロッドティップは水面を頼りなげに漂っている。とっさに柄の長いタモをひっ掴み回収を試みるがギリギリの距離で届かない。「だ、ダメだぁぁぁ・・・」ゆっくりと潮に流され沈んでいくロッドティップ・・・「お、俺のSAGE・・・」しばし呆然と海面を見つめる私・・・

開始早々に戦闘不能に陥った私であったが釣欲は相変わらず全開モード。「U’s River」の店主:UTAさんのサブロッド(ABELの#10)を拝借して戦線に復帰。シイラは相変わらず釣れるのだがサイズは50cmクラスのペンペンばかりなので新たな群れを探す為に再び潮目を進むのであった。


次に探りを入れたのはカモメが集団で浮いているエリア。見た目はただ休憩しているように見えるカモメだが実は水面下にイワシの群れが潜んでいるのである。慎重に様子を伺いつつ静かに船を回り込ませる船長。変化を待つ一同・・・ 「ジャボ!」ちいさなボイル発見!「カツオだ!」活きイワシを撒いて群れを浮かせ、豪快な散水で一気にヒートアップ!「よっしゃヒット!!」高速で垂直ダイブするカツオに#10ロッドがブン曲がりアンチリバースのビリーペイトが豪快に逆転する。「ヒャ〜、止まらないよ〜(^o^)」全員が狂乱のファイトを楽しんでいる。船長は舳先に陣取って一本釣りで次々にカツオを釣り、やがて船上は金属的な輝きを放つカツオで埋め尽くされてしまいました。


同じようなパターンでカモメを探していると直径20mもある巨大なイワシボールに遭遇。よくよく中を見ると2匹のサメが潜んでいる。ココではベイトが豊富なだけにイワシを撒いてもカツオは浮かず、タイプWのシンキングラインでフライを沈めて攻めたUTAさんが良型のカツオを連続ヒットさせたが後が続かない。イワシボールの周辺に巨大なシイラが泳ぎまわっているのだが我々のフライは完全に見切っている。なかなか簡単には釣らせてくれませんね。


結局、朝一番のシイラとカツオで爆釣した以降はたいした釣りにならないまま帰港。シイラは殆どリリースしたがカツオはかなりキープ、と言ってもほとんど船長の一本釣りの成果。やはりFFタックルでは漁獲効率は上がらないが豪快な走りは存分に楽しめたので誰もが満足げな表情で帰路についた。

結局私が頂いたカツオは2キロクラス8本。職場の先輩や実家の両親に配った残りをタタキにして食べてみたが、サイズの割に脂がのって絶妙な美味さであった。いわゆるカツオ臭さが皆無で食べ始めると箸が止まらないのだ。ヤバイな・・・また行きたくなったぞ・・・(笑)