昼飯を車中で取り、最後のポイントにやって来ました。
セオリー通りの北側斜面です。
分るでしょうか?画面中央に巨大なブナの倒木があるのを!
右奥には、ツヤハダクワガタの巣があり手を付けずに保存してあります。
ここは、イヌブナの大木が数多く残っていて、少し登ると倒木が沢山あります。
もし、ここにオオクワがいるとしたら、ここにしかいないでしょうね。
(まだ、オオクワは発見していません。いたら凄い発見です!)
前に残しておいた朽ち木を削ってみましたが、ツヤハダらしい初令が一頭のみ。
私達3名は、各自思い思いの場所へ散って行きました、、、。
菅藤さんは、さらに奥の方へ。久保さんと私は、周辺を探索しました。
なかなか出ませんでしたが、久保さんが発見したようです!
幼虫が作った坑道です。フレークや糞が詰められています。
体に似合わず大きめ、長めです。
この中(蛹室:ようしつ)にルリクワガタ♂が入っています。
ほら!見えてきました!
ジャジャーン!出ました!大型のルリクワガタ♂です。
タイトルを飾るルリクワです。
ルリクワガタって、本を読むと太い倒木に入っているって書いてあるでしょ?
そんな事ないんですよ。これを見て下さい。
これが、入っていた朽ち木です。直径10センチ程です。
ただ、地面に直に落ちているのはダメで、空中になんらかの形で浮いているものに
入っています。直に落ちているものには、コルリが入っている場合が多いです。
この場所でのコルリの標本は、まだ出ていません。久保さんが採集したのですが、
落としてしまったのです。果たして、今後コルリが出るのでしょうか?
更に、産卵痕がベタベタ付いている物を発見しました!
(・)が、あるでしょ!?
こんなにいっぱい付いています。でも、こんなに付いていても殆ど出ない場合も
あるのです。ダミーで付ける場合もあるのでしょうか?
しかし、この木はそんな心配はいりませんでした。
朽ち方も、最高の朽ち方でした。
ルリクワガタの初令です。この時期は、半透明の体になっていて冬眠しています。
私は1♀切ってしまいましたが、次から次へ幼虫が出てきました。
そして、成虫も、、、。
黒化型の♀です。ラッキー!
まっ、こんな感じで採集を終え帰ってきました。
そうそう、オサムシも1頭、採集出来ました。(越冬中の成虫ね)
`97の採集納めとしては、なかなかの出来だったと思います。