山梨での採集が終わり、長野県扉温泉に向かった。予定では諏訪インター〜ビーナス
ラインで予定通り着くはずだったのだが思っていたよりも遠く、しかも道に迷うは道
路は通行止めになっているはで、到着は一番遅い19:30となってしまった。すで
に宴会は始まっていたが、Uさんに紹介してもらいむし社の皆さんの隣に座った。
もちろん、今日参加しているえりーさんともお会いした。
エサケリスト大会とは何かを説明しなければいけないだろう。エサケルス(Esacerus)
とはAesarus,Ceruchus,Platycerusの合成語で狭義では日本産小型クワガタ6種
(ツヤハダ、マダラ、ルリ、ホソツヤルリ、コルリ、ニセコルリ)を指すそうだ。
一方、広義ではカミキリ、コガネ、オサムシ、ゲンゴロウ、ハンミョウ、タマムシを
はじめとした各種甲虫や、蝶、蛾までも含まれるらしい。そんな訳で広義のエサケリ
ストを一同に集め採集、宴会、オークションをやって盛り上がろうというという『ミ
ーハー虫屋懇親会』らしい。でも、かなり強力な虫屋が50人程集まったのだ。
そして、食事も程々に標本オークションが開催した。
集まった方々が筋金入りの虫屋が多いので、各地のルリ属の品揃えは凄い!私が目に
付けた物でオオセンチの4色セット52頭と言うのがあったのだが、私は買うことが
出来なかった。その他、市場価格よりかなり安く皆さん競り落としていたようであっ
た。私の購入品はヒメオオ、チビ、糞虫セットとヤノコモンタマ2ペアであった。ヤ
ノコモンは信じられないくらいの激安であっ。今年の月刊むしで記事にもなったアマ
ミミヤマの幼虫もあったなぁ。そうそう、アマミミヤマには雌班がない。
盛り上がる各地の虫屋。
有名な藤田氏。お酒の席ではあったが標本を見ていただいた。面白いので、是非投稿
をとすすめて下さった。
左より、谷角氏、中村氏、秋田氏である。秋田氏と言えばキンキコルリだろう。
私にとって会えるとは思えなかった方々とお話でき、夢のような一時であった。招待
して下さったUさんに感謝である。
右より定木氏、松下氏、林氏、奥田氏である。定木氏と林氏はインセクトマートの方
なのでビデオで拝見した人もいるのではないだろうか?松下氏と言えば98年のクワ
ガタ特集号でアマミミヤマの幼虫の報告やタカラヒラタの報告が記憶に新しい。奥田
氏はニセコルリ・サザナミコルリ記載者でもあり、マグソクワガタの幼虫の生態を発
表したうちの一人でもある。余談だが、得に松下氏は面白い方だ。松下さん、また遊
びに来てね!定木氏と林氏は石垣より帰ったばかりであった。
次は野村氏によるベトナム、タムダオ/カオバンでの採集の模様のスライト上映会
だ。氏は国立科学博物館学芸員で、若手プロの昆虫研究者では日本でナンバーワン
ではないだろうか?