お腹も一杯になり、汗も流した我々は高速道路(台湾では高速公路)に乗り、新竹県
の最近見つけられたポイントに行きます。私達は北部のポイントはかなり調べたと思
っていたのですが、初耳でした。ちなみに高速道路は、市内はフリーである。スギリ
ンは気持ち良くなったのか、寝ている。

ポイントに着く前、麓の集落で弁当を買う。この周辺は、川遊びが出来るようだ。何
件かのお店と露天がでている。学校もこの周辺にあるのだろう、学生も沢山バス停に
いた。私はポカリを3本買い、みんなでいただく。目をさましたスギリンは、女学生
の背中に止まっていたカミキリを採った。学生はびっくりしていたようだが、スギリ
ンは嬉しそうだった。(いろんな意味でか?)

車に乗り込む。王さんは、しきりにあれが◯◯山だよ!と指をさす。山の道を更に登
って行くと、変な人の大きな石像があってその先がガケ崩れになっているようだっ
た。車を停めて見ている若者もいる。


私達も車を停め、近くで見てみる。すると上方の竹林が崩れてくるではないか!


ユンボが一台来ていて、土砂を片付けているのだがその片づけかたも凄い!ちょうど
写真の左側がガケになっていて下は川になっているのである。なんとそこに捨てるだ
け。日本では考えられない復旧作業だ。土留めもやってないし。下の川はせき止めら
れ小さなダムと化している。

王さんは、そこで立ち往生している学生と話しているようだ。どうやら回り道を教え
て貰っているようだ。男2女1のグループだったが、一緒に車に乗り込む。


彼女がそのうちの一人である。台北市内の人々の顔つきとは違い凛々しい感じがする
。男の子も日焼けしていてかっこいい。車の中で筆談したのだが、中学2年生との事
だった。かなりの距離がある様なのだか、バスと徒歩で通っているそうだ。途中で彼
等は降りていったのだが、『サヨナラ』という言葉を残して去って行った。私は『サ
イチェン』と言った。

途中の道はかなり曲がりくねった細い道で、道路も凸凹がある。なのに交通量もそれ
なりにあったりして驚く。道には何匹かのヘビを見る事が出来た。車に弱い人であっ
たら、間違いなく酔ってしまうだろう。

標高はかなり上がり、1300メーターを超えた。王さんはちゃんとした高度計を
もっている。さすがである!平地とは違い空気も冷たい。エアコンを切り、窓をあけ
る。周辺の山々は原生林の趣となり、ここにタイワンオオやシェンクがいるんだぁと
まだ見ぬ固体に思いを馳せる。

途中で止まり、ここでライトトラップをやるよと王さんに教えてもらう。見通しが
よく、良さそうだ。

さらに標高を上げ、今度は山の反対側へ下って行く。すると、誰かがいた。私達は
虫屋だと直感した。今回はそのまま通り過ぎる。

さらに奥に進むと、パイナップルトラップが仕掛けてある所がある。車を降りてそこ
に向かう。この辺は高地民族の地域らしい。


ほじほじする。さて何が採集できるでしょうか?