8/29〜30:採集3日目
この日は、湯湾に仕掛けたトラップを全部回収しました。
ハブか!?
いや〜焦りました、、、。ハブの抜け殻です。結構大きい。
回収時には、リュウキュウツヤハナムグリやスジブト♂が採集出来ました。
アブラゼミ♀(本土のより大きい)も手で採りました。
回収したトラップは、瀬戸内町のポイントに仕掛けます。
発酵も進んでおり良さそうな感じです。
昨日採集されたポイント周辺に重点的にトラップを仕掛けていきます。
菅藤さんは、原生林の舗装されていない林道の脇にう○ちをして糞虫を狙う
みたいです。安達は、シカを採るため長年の感でトラップを仕掛けていきます。
またまた、原生林にも入りウロウロしてみました。(ア〜怖かった)
一応、トラップも置いてみました。採れるかな?
この日は、林道を抜け旅館に帰りました。
飯を食ったら早速出陣です。(20:00頃)
昼間行った道とは別の道を行こうとなったのですが、少し道を間違えて
しまいました。無事ポイントには着きましたが、、、。
菅藤さんの懐中電灯の電球が切れてしまったので安達ので電柱を見ます。
何本目かの電柱で、、、。?、?、?
『いたぁ〜!』絶対ミヤマです!
車を降り4、5mの網で確保します。安達は、ライト係り。菅藤さんは絶妙な
網さばきで、ミヤマをゲットしました!直ぐさま毒瓶です。
ん〜。本土のとは違うな〜。(当り前か、、、)
電柱を見ながら、昨日沢山採集出来たポイントに向かいます。
そして、今日新たにトラップを仕掛けた場所に着きました。
トラップも程よく熟して最高の条件のはずです。
辺りは、うっすらモヤに包まれ否応にも盛り上がってきます。
います!います!
昨日は、乾いた感じでスジブトが多かったのですが今日はヒラタが多いです。
小型のアマミヒラタ♂が多いなか、菅藤さんはトラップの下の方で65ミリの
♂をゲットしました。ツヤツヤした個体が多いなかさすがにデカイ!
昼間追加で仕掛けたこの場所に来ました。
安達は蛍光灯を持って歩き菅藤さんは車で追走です。
仕掛けた場所の回りをまず照らすのですが、明りがトラップの上の窪みを
照らした時!それは現われました!
安達の採集20年以上の経験をもってしても見たことのない巨大な黒い固まりが〜!
その物体は、ゆっくりと窪みに逃げる様です。
安達は、気付いたときにはその物体をワシヅカミにしていました。
(ムカデだったら、、、汗)
今でもはっきり覚えています。そのとてつもない厚みと幅のある漆黒の体。
いままでは感じた事のない、重量感!
でけ〜!
安達は、追走していた車に駆け寄り菅藤さんにその物体を見せました!
でけ〜!なんだこれ〜!おばけだ〜!
菅藤さんもドギモを抜かれたようです。
車に乗り込み、おもちゃのノギスで早速計測です。
80あるか?たしかギネスは79くらいだよな?
計測する菅藤さんも手が震えているように感じられました。
その時計ったのが78、5ミリ間違いなく78ミリは越えていました。
ここまで来ると外産クワガタの様な迫力です。
これが、毒瓶に入れる前のその雄姿です。何回見てもでけ〜!
二人の興奮はおさまりません、、、。
その興奮を抑えつつ次々とトラップを見回ります。
菅藤さんは、アマミコカブトを採集した様です。
安達は相変わらず、ヒラタ、ノコばかっり、、、。
蛍光灯を持っていると、アマミヒラタ♀がブンブンと飛んできます。
これで3♀♀ゲットしました。
その時!菅藤さんが、、、!
でけ〜!なんじゃこりゃ〜!
なんと、30ミリ以上もあるアマミコクワ♂ではないですか!
ヒメオオを小さくした感じです。それにしてもデカイ!
今日は、福島パワーが大爆発です。
今度は原生林に向かいます。
途中の電柱でアマミミヤマ1♂を採集しました。
原生林の中、安達が仕掛けたトラップで、、、。
これが、昼間のそのポイント。(写真左の木で)
なにやら、ツヤのない小さなクワガタが、、、。
アマミコクワかな〜?いや違うな〜、、、。
あっ!『アマミシカ』だ!
小さいけど、『アマミシカ』です。今日は、ツイテいる!
♀が欲しい〜!
そのまま進んで原生林が開けたとき、、、明りが?
ん?なんだ?灯火採集だ!
カーブの所で発電気を回してナイターをしているではないですか!
ゆっくりと車で近寄り。『どうですか?取れますか?』
『だめですね〜』ガばっかりの様です。
そのまま、私たちは通り過ぎました。仕掛けたトラップが摘まれたと心配でしたが、
スジブト2♂♂ゲットしました。
後日判った事ですが、彼等はインセクトマートの方だったようです。
そして、大木の所で菅藤さんが何かを見ている?
なんだ?やった〜!『ベーツヒラタカミキリ』だ!(珍品)
その大木と、『ベーツヒラタカミキリ』を持つ菅藤さん。
菅藤さんの夢がまた一つ叶いました。
あと一つは、『クワガタニセカミキリ』です。
菅藤さんのこぼれる様な笑顔が印象的でした。写真からも判ります。
そして、先ほどの灯火の場所に戻った時には彼等はもういなくなっていました。
私たちも展望台で一眠りすることにしました。
眠りから覚めたのは、4時頃でした。
眠い目を擦りまたトラップを見回ります。
そして車を走らせていると、道路に黒い固まりが、、、?
菅藤さんが、『アマミのクロウサギ』だ!
確かに真っ黒、耳も見当たらない?、、、。
写真に撮ろうと思いましたが、ピョンピョンと道路を横切り草むらに
隠れてしまいました。残念。(嘘みたいな本当の話しです。)
また、ポイントを行ったり来たりして何頭か成果を上げることが出来ました。
そして、今日はこの辺にしておこうと帰路に着きました。
山を降りて、大きな道路に出た時。ん?
人が寝ている、、、。黒糖焼酎でも飲んで泥酔しているのでしょうか?
ハブが怖くないのかな〜?そう言えば、ハブ見てない。
しばらく進んで下りの坂道で、車を運転していた菅藤さんが。
『あ〜!ハブだ〜!』
眠そうな安達もハットして見ました。
一瞬で車の下をくぐって行きましたが、成人女性の腕ほどもある。
そして、2メーターはありそうなその体を横たえていました。
そのでかさに2人で車の中からでよかった〜、あれが草むらにいたらと
胸を撫で下ろしました。
湯湾に着いたときは、空が明るくなっていました。
あの大学生にノコを見せようという話しになり、テントに向かいましたが
すでに採集に行っている様でした。山を下って宿舎に向かうとき偶然に彼等に会い
話しをすることが出来ました。さすがに驚いていたようで
彼の方はビックリしていました。しかし、もっと驚いたのが彼女が『カワイイ』と
言ったことです。思考回路は男と女ではやっぱり違うのでしょうか?
また、別の大学生の採集者も現われ(彼は自転車で)採集の話しを1時間ほど
して宿舎に着きました。
そして、長かった一日が終わりました。