3年越しの沼津
2003年10月12日
2001年の7月から駿河湾に挑む事4回。 いまだにバラムツ1匹釣れぬ男がいる。 本人の名誉の為にココでは仮名として「ピン蔵さん」としておこう。 あくまでも仮名であるから誤解なきように。。。 そのピン蔵さんがある酒の席で宣言した。 「今年は釣るぞ! 釣れるまで帰らんぞ!!」 という訳でピン蔵さんは飲み仲間4人を無理やり引き連れて沼津までやって来たのでした。 さて、皆さん無事に帰ることが出来るのでしょうか・・・? |
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時は10月12日。 駿河湾ではサットウのベストシーズンである。 兵庫から京都を経て500kmの道程を越えて沼津入りした5人。 お土産の干物鬼買いも無事済ませ沼津港へやって来た。 船は憧れの土手下丸。 沼津の大ちゃん、青山さんと一緒に7人で乗り込んだ。 |
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開始早々入れ食いの青山さん。 スルメイカの1匹掛けで次々とサットウを釣り上げる。 | |
サットウ初挑戦の三上さん。 強烈な引きにカニ足で応戦。 滑って転んでもう大変!(笑) | |
同じく初挑戦まつださん。 ロッドが大破しリールがぶっ壊れてもしっかりキャッチ。 | |
サットウは手馴れの川村さん。 誘い上手でよく掛けてました。 ファイトも余裕です。 | |
誘いも探りもしない私ですが好調です。 久しぶりのファイトでヘロヘロになりつつも堪能しました。 | |
おっと、ピン蔵さんにようやくヒット! 全員がピン蔵さんの周りに集まり応援する。 「あ、バレた・・・」 いままで何度も見た光景に声も出ない。 |
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時間が経つに釣れアタリは少なくなるがサットウのサイズは良くなった。 極めつけは大ちゃんが掛けた30kg級。 バラジグ絶好調。 | |
船上ではサットウとのファイトを堪能したメンバー達が談笑にふける。 しかし、そこにピン蔵さんの姿は無い。 3年越しの貴重な時間が刻一刻と過ぎていく。 しかし、ピン蔵さんの竿は曲がらない。 ・ ・ ・ ・ |
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「は〜い、もう上げてくださ〜い!」 運命の時を告げる船長の声。 複雑な表情でジグを回収する我々。 全員が竿を上げて帰港しようとしたそのとき、 「ヒットヒット!前田さんヒットぉ〜!!!!!!!!!」 |
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なんと最後の回収巻きでサットウがヒット! 左舷船尾で固まるピン蔵さん。 総員注視の中、極めて慎重にリールを巻く。 もう誰もはやし立てない。 ここでバラされちゃ帰りが辛い。 |
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(頼むぞピン蔵!頼むから釣ってくれ!) 彼の想いを知っているからこそ声を掛けられない。 黙って見守る手が痛いほど握りこまれていく。 |
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3年越しの恨みを込めた終始慎重なファイトが続き、やがてサットウが浮き上がる。 船長の手でフックが外され、出来すぎたドラマは幕を下ろしたのでした。。。 |