鳥取イカ&アジ争奪戦

2001年7月21日

七夕サットウin清水で御一緒した中嶋さん&山尾さんの企画によるシロイカ釣りに参加。 
船は鳥取港から出船する海佐知丸でシロイカ(ケンサキイカ)の他にアジも絶好調と聞き、すっかり食い気満々での現地入りである。

猛暑の鳥取港を17時に出船し沖へ向かう。 10分ほど走った水深30m程のエリアで減速。 「スズキが釣れているからジグを落としてみてください。」 え?ジグ持ってきてないよ・・・ 「はい、コレ!」と手渡されたのは小さなハオリジグ。 スズキ狙いのジギングなんて初めてだが適当にスロージャークしていると「コン!」と来た。 ありゃりゃ?と思いつつフッキングすると掛かっちゃった・・・(^^ゞ
青物用のジギングロッドが根元から曲がり、澄んだ海中に銀白色の魚体が見える。 「デカイぞ!」 ドラグを緩めて慎重にあしらっていたのだが船べりで走られたときに「フッ!」とバレてしまう。 「あちゃ〜、ゴメンナサイ!」 ネットを持って待ち受けていた松田船長曰く「鳥取のスズキは最高に美味いのに勿体無いな〜」 あ、そうなの、美味いのね・・・(T_T)

超ベタ凪の日本海に夕日が沈む。 

その後スズキの反応は無く、本命のイカポイントへ移動。 ジギングロッドに山尾さんが用意してくれたスッテ仕掛けを付け水深40m前後を攻める。 まだ明るい時間だが1匹目がヒット! 続いて2匹目も釣ることが出来たが後が続かない。 見渡せば漁火で一面の日本海、まだまだ勝負はこれからだ。

夜がふける頃からはアジ釣りが始まる。 専用タックルの無い私に船長が用意してくれたタックルはインターラインの長い竿に高性能電動リール! 「落とすと高いから注意してね」と松田船長。 いくらするの?「10万円ぐらいかな〜」 ・・・・・・(-_-;)   竿受けにセットしたアジ用タックルに注意を払いつつ、ジギングロッドでスッテをしゃくりイカを誘う段取りのようだ。 なんか大変な釣りになって来たぞ・・・。
 
高性能で高価格な電動リール。 どうやって使うの?

20cm前後のイカがポツポツと釣れ出して船上は賑やかになってきたがアジはまだ釣れていない。 ほどなくして中嶋さんから「アジヒット〜!」の声。見れば小鯛とアジのダブルである。 やられた!実に美味そうだ。
これで安心したのか中嶋さんはキャビンで睡眠モードに入った。 ちょっと体調が良くないらしい。  よし、替わりに俺が釣る!と思ったが私の竿にアジは来ない。 う〜ん、なんでだろう・・・

中嶋さんのタックルは松田船長が面倒を見ているのだが、流石にプロは違う! 操船の合間にチョイチョイとアジを釣ってしまうのだ。 仕掛けをこまめに打ち返す山尾さんも確実に釣果を伸ばしている。 しかし依然として私のアジ竿は曲がらない・・・。 う〜ん、なんでだろう・・・

釣れるアジは25〜35cm(!)と大型で刺身やたたきにぴったりのサイズ。鳥取沖は水質も良いので極めて美味しいらしい。 食べたい→でも釣れない→気があせる→さらに釣れない・・・の悪循環モードに入ってしまう私。  相変わらず確実な釣果を見せる船長の仕掛けを何気なく見ると・・・「アレ?餌付いてる」 サビキ仕掛けなのに餌付けるの? 「あたりまえじゃん!着けないと釣れないよ」 ガ〜ン!聞いてないよぉぉぉぉ・・・・(T_T)

「なんだそうだったのか〜、餌付けりゃカンタンに釣れるんだな」 納得した私は山尾さんに分けてもらったエビ餌を6本のサビキ針にセットしてアジのアタリを待つ・・・ 待つ・・・ 待つ・・・ でも全然釣れない。 アタリも無いのに餌だけが無くなっていく。  う〜ん、なんでだろう・・・

見かねた船長がアドバイス 「エビ餌は尻尾から針に沿うように付けないと釣れないよ」 さらに 「錘を水底に着けてますか? 仕掛けが落ち着かないと喰わないよ」  まったく手のかかる素人である・・・(^^ゞ

錘を水底に付けた状態で仕掛けを安定させるにはしなやかで長い竿でないと不可能である。 ようやく異様に長い竿の理由が理解できた。 しかも揺れる船上でバレ易い大型アジを確実に取り込むためには一定のスピードで巻き取ることが出来る電動リールが最適だ。 優れたドラグ性能が有利になることは言うまでも無い。 イカ釣りと2本立てで遊ぶならなおさら電動リールが不可欠となるのだろう。 困ったな・・・欲しいぞコレ・・・(爆)

「手のかかる素人」もようやくアジを釣れるようになり、余裕が出てきてイカ釣りにも精を出すようになった。 しばらく反応の無かったイカ釣りだったがメタルジグ並みの素早いシャクリで誘うと意外に乗って来るのである。

私の漁獲。 イカは結構頑張りました。

すっかり深夜になった午前2時前に鳥取港に戻る。 中嶋さんの替わりに松田船長が頑張ってくれたのでイカもアジもそこそこの漁獲になっていた。 「手のかかる素人」もイカは頑張って20匹ほど釣ったが、アジはたったの4匹と実力通り。 結局は皆さんが釣ったアジを良型ばかりタップリ頂いて帰ることになり最初から最後まで世話になりっぱなしでありました。 

お土産としては相当にグレードの高い日本海のケンサキイカと巨大アジ。 実家の両親や兄弟で集まって食し、たった2日でほとんど食い尽くしてしまった。 「もう無いの?」 「次はいつ行くの?」 食べるだけの人はお気楽なもんである。 誰か私にも釣ってきてくれないかな〜と思いつつ、電動リールのカタログにチェックいれる私でした。