巨大メタルジグ


12月のオーストラリア遠征の為にメタルジグを作ることにしました。
重くて長いジグが釣れるらしいので全長は25cmに設定。
ウェイトは500g程度が理想ですが作ってみなきゃ判りません。



手持ちのジグを参考にスケッチを描き、
厚紙に転写して型紙を作る。



8mm厚のバルサ材に型紙で線引き。
同じ型を2枚作ります。



線に沿ってナイフで切り抜き。
バルサだと簡単です。



張り合わせる前に接着面をマジックで着色。
色はなんでも構いません。



エポキシ接着剤で張り合わせたバルサ材。
中心線が着色されているのが判ります。



カッターナイフとサンドペーパーで切削作業。
バルサは柔らかいので削り過ぎに注意。



全体のバランスを見ながら仕上げます。



同型の300gより長く、全体的に厚く仕上がりました。



16番(1.6mm)のステンレス針金で前後のアイを作製。
ボディに差し込み瞬間接着剤で固定します。



なんとなくジグらしくなってきました。



木工用下地塗料を数回重ね塗り。
完全に乾いたらサンドペーパーで磨いて表面仕上げ。



シリコンを流し込む容器をボール紙で作成。
内面には離型剤の替わりにハンドクリームを塗りました。



紙粘土を敷いてオス型を半分埋める。
型合せ用の凸凹を作るのを忘れないように。。。



耐熱シリコンを調合。 シリコン500g:硬化剤20g 
高価なシリコンだけど余ってもしょうがないからね。



よ〜くかき混ぜてシリコンを流し込む。
ドキドキ!



3時間後、容器を開放し紙粘土を取り除いて水洗い。 
型合せの凸凹はココで彫り込んでもOK。



バリを取り、離型剤を塗りこんで箱を組み立てる。
オス型が浮かないように注意。



耐熱シリコン500gを調合して流し込む。
大型ジグだと1kg缶全部使い切っちゃいます。



翌日、硬化したシリコンのメス型を開放。
細部まで忠実に再現できました。



鉛を流し込む湯口を彫刻刀で掘り込む。
今回はジグのテール側から流し込みます。



反対側にはエアー抜きの流路も彫ります。
鉛を隅々まで流し込む為には欠かせません。



メス型の内側に塗装用パール粉末を塗り込む。
型の痛みを防ぎ、鉛の流れが良くなります。



16番のステンレス針金を曲げてメス型にセット。
両端は抜けないように曲げこんでおきます。



押え板にしっかり挟み込みます。
ボルトの締め具合で重さの調整が可能です。



硬質鉛を溶かして静かに流し込む。 高温なので要注意!
鉛のガスは有毒なので換気も忘れずに。



鉛が冷えたら型から取り出します。
湯口の部分はニッパーで切り取り、細かいバリはナイフで削ります



510〜540gと予定通りの重量になりました。
多少の凸凹はご愛嬌。



凸凹にパテ埋めし、耐水ペーパーで水研ぎ。
プラサフを塗ってさらに水研ぎ。 下地つくりは入念にやっておこう。



下塗りしてベランダで乾燥。
匂いも凄いので作業は深夜に行います。



各種ホログラムシートをジグよりやや細めに切り抜き。
今回はクリアーホロにも挑戦してみます。



下塗りが乾燥したらカラーリング。
黒塗りの1本にはシルバーフレークを散らしてみました。



ホログラムシートを貼り付けた状態。



カッティングシートをポンチで打ち抜いて目玉を貼る。



ウレタンのドブ漬け用に塩ビパイプで容器を作成。
内径44mmならウレタン500mlでOKです。



ウレタンは濃度に注意して4回漬けました。
容器が細いので抜き上げは慎重に。



ウレタンが硬化したら完成です。
さぁ、コレで巨大カンパチと戦うぞ〜!!



最終更新日 2002年12月8日