日時 2010年1月10日(日)7:00-13:00
場所 遠州灘
天候 晴れ時々曇り
風向と風力 西北西・風力4のち西北西・風力5
波 1.5mのち2m
船
わし丸
ターゲット アマダイ
参加者 エギン、乗り合いの人が3名、船中4名
結果 エギン 500gくらいのアマダイ2匹 ←ちょいやらかしました
乗り合いの人は2kgくらいのアマダイやらシロアマダイやら結構釣ってました。
■いつものReport
結構風があって釣り難い中釣り開始。
幸先良く2本取ったがその後が続かず。
あれこれと頑張ってはみたものの、そのまま終了。
乗り合いの人は2.1kg赤アマダイ、2kgのシロアマダイなど結構釣っていた。
羨ましかった。
今日はちょいやらかした。
帰りは西風でダバダバだった。
■特別実話Report
「雲の上から釣ったアマダイ」
登場人物の紹介
エギン
:俺だよ俺
エギン祖父 :エギンに釣りを教えてくれた祖父
サリーちゃん :エギンの職場の友人
ミスター
:サリーちゃんの父(釣り好き)
マダム :サリーちゃんの母
トム :サリーちゃんの旦那(釣りはやらない)
エギン少年が魚釣りを始めたのは5歳か6歳の頃。
近所の防火用水で鮒を釣ったのがルーツだ。
釣りの師匠は、釣り好きの祖父だった。
「浮きのてっぺんが水中に沈んだらあわせる」@エギン祖父
「(釣り人は)餌を惜しんじゃいかん」@エギン祖父
そんなことを教えてもらいながら、長くて深い『釣り』の世界へと足を踏み入れたのだった。
その後は、防火用水から野池へとフィールドを移し、鮒や鯉を釣っていた。
祖父の釣り道具には、セルロイドの浮き、噛み潰し錘、袖針、針外し、リールに竿など
いろんな道具があった。
あるときエギン祖父がこう言った。
「おじいさんが死んだら、この道具は全部おまえ(エギン)にやる(あげる)でなあ」@エギン祖父
「そんなー、おじいちゃんが『死ぬ』なんて言わんでよー」@エギン
人が死ぬなんてどういうことなのか全くわかっていないエギン少年であった。
そう言っていた祖父は、エギンが中学に入ってから、本当に雲の上に行ってしまった。
祖父からもらった釣り道具を、眺めてみると、今の自分にとっては、全くもって戦力外。
だから、出番は無い。
でも、この祖父の釣り道具は捨てられない。
ある日の職場の飲み会
「エギンさん釣り好きですよねえ、私の父(ミスター)も釣り好きでした」@サリー
「あそー、でも『でした』っていうのは??」@エギン
ミスターは何年か前に、いろんな釣り道具を残したまま、突然雲の上に行ってしまったそうな。
悲しさのあまり、マダムはいっつも泣いてばかりだったそうな。
あくる日、ミスターの釣り道具の一部の画像を見せてもらった。
ラパラなんかのルアーもあった。
その中にみつけたのがこの針、gamakatsu伊勢尼12号。
「その針は戦力になるわ」@エギン
「この針で何釣るんですか」@サリー
「アマダイ」@エギン
「ほんとに釣れるんですか?」@サリー
「釣れるよ」@エギン
「そしたらさー、その針で、ほんとにアマダイ釣って、マダムに食べさせてあげたらさあ
マダムは喜ぶんじゃないの」@エギン
「そんなことできたら、絶対喜ぶと思う」@サリー
サリーちゃんの送別会の日、伊勢尼12号を受け取ったエギン。
「(ぱっとみたところ10本以上あったんで)これだけあれば絶対釣れる」@エギン
「楽しみにしてます」@サリー
「こんな特別な道具を使った緊張感の中で釣りしてみたいわ」@エギン
ミスターと面識があったわけでもないので複雑な心境ではあったが。
ミスターの針を使って仕掛けを作る。
ミスターの針は12号、いつも使ってる針は13号なんで、1号分小さいが、なんとかなるだろう。
数えてみたら、13本入りの袋に13本。
つまり未使用状態。
ミスターは何かを釣ろうとして、このgamakatsu伊勢尼針を購入したが、
一本も使わぬうちに雲の上に行ってしまったことになる。
よく見ると陳列用のタグの部分が切り取られていた。
使い易いようにというか、邪魔な部分を除くというか、
こんな細かな作業に、なんとなくだが、釣り人のココロが伝わってきた。
仕掛けの準備は整った。
あとは釣るだけ。
今年の冬は、荒天中止の連続で、なかなか出れなかったが、やっとこさ出船。
今日はなんとしてでもミスターの針でアマダイを釣らねば。
海上は結構な西風が吹いている。
ダバダバの中釣り開始。
全くもって当りがない。
「地震の影響かなあ、心配だなあ」@船長
(一般に、地震の後は、魚の食いが落ちることがあります)
するってえと、待望の当り。
どえらい慎重に寄せる。
「おっし!」@エギン
小さいがアマダイゲット、500gくらい。
「良かったぁ〜釣れて〜」@エギン
その後、二回目の当り。
「おっしまた食った」@エギン
「エギン氏また来た?」@船長
これも小さいがめでたく2本ゲット。
(最初は)自分にだけ当りがあったんで、誰かがアシストしてくれているような気がした。
この2本あればカタチになると思った。
そこでほっとしてしまったせいか、その後はさっぱりだった。
当りは少ないし、掛かったと思やーバレるし。
乗り合いの人は、いいサイズのアマダイやシロアマダイを釣っていたが。
まーしゃーないわ。
早速釣った魚を捌いてサリーちゃん宅へお届け。
もうちょっと大きい魚だと良かったが、まーしゃーないわ。
刺身とカマと、それにアマダイの写真と、ミスターの針で作った本日の吹流し仕掛け。
サリーちゃん宅へ到着。
「これが今日釣ったアマダイです」@エギン
「すっごく綺麗に捌いてある」@サリー
「ほんとに主人の針で釣って下さったんですね」@マダム
「えー、なんとか釣ることができました」@エギン
「ありがとうございます」@マダム
「これが、今日使った仕掛けです」@伊勢尼12号で作った仕掛けを手渡すエギン
「記念にとっておきます」@マダム
「早速(アマダイを)頂きましょう」@サリー
「エギンさんも、一緒にどうですか」@マダム
「僕はいいです。皆さんのアマダイを食べる表情を見させてもらえれば、それで」@エギン
「うぁー、美味しい」@サリー
「うぁー、美味しい」@マダム
「あまい」@食べるペースが一番早かったトム
「13本入りの袋に13本入ってましたから、ミスターは何かを釣ろうとして、
この針を購入されたまま、(一本も使わないうちに)亡くなられてしまったんですね」@エギン
「きっと黒鯛です」@マダム
「そっかも知れませんね、ミスターが、針の袋をちょこっと加工されてましたので、
なんとなく釣り人の気持ちが伝わってきました」@エギン
その後は、いろいろミスターの生前の釣り話を聞かせて頂いた。
はやり相当な釣り好きだったと思われる。
僕は僕で、祖父の道具の話しを聞いて貰った。
亡き人の釣り道具に、カブる想いがあって。
「今日はミスターの針でアマダイが釣れて良かったです」@エギン
「ほんとうにありがとうございました」@マダム、サリー、トム
「主人も喜んでくれてると思います」@マダム
今までいろんな人に、自分の釣ったお魚をお届けしたが、涙流す程喜んでもらえたのは今回が初めて。
少々差し出がましいことをしてるようで、心配ではあったが、喜んでもらえて良かった。
これからも、いろんな人に喜んでもらえるような釣りを続けていきたいなあと思う。
ところで
僕が死んだら、我が家の釣り道具は一体どうなるんだろう。
タックルベリーやイシグロの出張買取か?
まあいいやどうでも。