日時 2009年9月20日(日)〜23日(水)
場所 沖縄 久米島
天気 ずっと快晴
風 ちょっと
波 台風明けで初日は僅かに波があったが、遠征期間中は凪だった
船 太一丸
ターゲット キハダマグロ、GT
メンバー 富、チョコU、塾長、トヨ、リーダー、エギン
釣果 キハダマグロ 35kg1本(リーダー)、29kg5本(富、チョコU、塾長、とよ、エギン)、
7-8kg以下たくさん
メバチマグロ 7-8kg以下たくさん。
その他、カツオ、シイラ、オキサワラ、シオ、シマアジ、ムロアジ、などなど。
GTは釣れず。
ある日チョコUさんからメール
『エギンさん良かったら久米島パヤオ行きませんか?』@チョコU
『是非』@エギン
そんなわけで、パルパロメンバー6人で久米島遠征に行くことになった。
久米島というとパヤオっていう印象がある。
久米島には以前から行ってみたかったし、最近マニアックな遠征が多かったので
これはこれで楽しみにしていた。
いまいちどんな感じの釣りになるのかイメージが掴めなかったが
まあだいたい自前の道具でなんとかなるだろうと、ラインだけ巻き変えて挑んだ。
ただ、今回は塾長の分(リール)も準備した。
これまでは、毎回チョコUさんがやっていたらしいのだが。
さて那覇空港到着。
セントレアから2時間弱、飛行機なのでもうちょい早く着くのかと思っていたが
意外に遠く感じた。
早くもお土産モード全開の塾長。
久米島空港へ到着。
■さぁて行くぞの1日目
最初はGT狙い。
リーフ周りを攻めるがノーバイト。
ナブラを探してみたものの見つからず。
「疲れた」@ぼやくリーダー
「ガンマごときで疲れとったら一生GT釣れんにー」@パル
まあGTはこんなもんかなあと思いながら帰港。
とにかく魚っ気が無かった。
明日からは、いよいよパヤオ。
頑張ろう。
■今日は魚を釣りたい2日目
朝イチ、ジギングでヒット。
次々にヒット
新たなスタイル伊勢湾マグロ。
それなりに賢い魚たちなんで、ルアーが小さかったり、ラインが細いと、
その分、喰いは良い。
こんなマグロが次々に釣れる。
そんなこんなで、結構釣れた。
ルアーへの反応も良かった。
個人的にはサワラにジグをいっぱい持ってかれて悔しかった。
「よく皆で遠征行くの?」船長
「年に1回か2回か、遠征はそれくらいですかねえ
近所の釣りは毎週ですけどねえ」@富
「あそー」@船長
「釣りはそれくらいだけど、トークは毎晩だよ、毎晩」@塾長
早速、発砲に詰めて宅急便で名古屋へ送る。
お客さんが釣った魚は、折角だから持って帰って(宅急便で送る)食べて欲しいそうな。
確かこの日は6人で90kgくらいの水揚げだったと思う。
■そろそろデカイの釣りたい3日目
船に乗り込む。
パヤオに到着、釣り開始。
キャストしてみるものの、昨日まであんなに反応が良かった魚たちが反応しない。
反応したと思ったらシイラとかそんな感じ。
「昨日はあんなに喰ったのになあ」@船長
「わからんもんですねえ」@パル
「これだから釣りは辞められませんねえ」@エギン
キビナゴ餌もしくはパラシュートでマグロを狙うことにした。
キビナゴのリーダーにヒット。
「あ、リーダーに来たみたい」@パル
なかなかあがってこない。
「船長デカイのあれ?」@パル
「リーダーのはデカイよ」@船長
巻いては出されての繰り返しだったが、徐々に徐々に浮いてきた。
船長がリーダーを掴む。
さあここで銛打ちだあというところで、クルーのタッキーがミスる。
船長がギャフでフォロー。
船上に大きな魚体が横たわった。。
リーダーやったなあ。
船上大騒ぎ。
「でかいなあ」@パル
ぱっと見、30kgはありそう。
さあて記念撮影。
ほんとに嬉しそうなリーダー。
「これで念願のメモリアルに載せてもらえますよねえ」@リーダー
「あったりまえだってー、こんないい魚」@エギン
名古屋で留守番しとるキンちゃんへ、リーダーがメールで報告。
さあて釣り開始。
今度はエギンにヒット。
「おっし、来た!」@エギン
一瞬バレたかと思ったが、ばれてなさそう。
「一気に巻いて」@船長
急いで巻き取るエギン。
案外とあっさりあがってくる魚。
「リーダーの奴ほど大きくないと思うよ」@10kgちょいくらいかと思ったエギン
「エギンくんの寄せは安定感があるなあ」@富
魚が見えた。
「尾っぽにリーダーが絡んでる」@船長
「??」@エギン
確かに尻尾からあがってきている。
でその尾っぽに絡んでいたリーダーが、尾っぽから外れた。
すると奴は一気に走り出した。
「おいおい、急に走り出したぞこいつ」@エギン
この走りは10kgばかじゃない。
久しぶりに味わう大物の引き。
「体力残ってるから、まだまだ走るはず」@船長
確かにまだまだ結構走るなあこいつと思ったときだった。
ふっと竿が軽くなった。
「あ、切れた」@エギン
「なにー、切れたの?」@パル
「切れてまった〜」@エギン
「あ〜あ〜」@パル
「くっそ〜獲れると思ったのに〜」@エギン
ショックを受けながら回収するエギン。
仕掛けの先を見てみると、どっこも切れていない。
針が外れたのだ。
「しゃーないな〜」@針を手にとってチェックする船長
「何がいかんかったのかなあ」@どうすれば良かったのかわからんエギン
「思い入れが足らんな」@リーダー
「まーあかん、リーダー、今晩完全に離陸だわ」@カチンとくるエギン
「名古屋に戻ったら、きんちゃんにも離陸させてもらうわ」@エギン
「塾長やってみる」@結構疲れたエギン
「ほじゃやってみるわ」@塾長
エギンタックルのリーダーを結び直して塾長釣り開始。
「エギンくん落とすとこまでやって」@塾長
「しょうがないなあ」@エギン
「いいよ」@200mに棚を合わせて塾長に竿を渡すエギン
「俺がやるとすぐ来ちゃうんだってこれが」@塾長
「あそー」@エギン
するとほんとに来た。
「ほーら来た!」@塾長
「全員回収」@船長
「いきなり来たねえ、いきなり」@パル
一番最後に投入した塾長にあっさりヒット。
他のメンバーは、やっとれんかったと思う。
「こんな引きちっともたいしたことないわ、
俺はこの前224kgのシロカワカジキ上げとるだでなあ
へみたいなもんだわ、こんなん。
10分で上げたるわー、こんな魚」@塾長
「今10分って言ったな10分って」@船長
「10分も要らんかも知れん」@塾長
ファイティングモードに入る塾長。
巻き上げペースが落ちてきた。
ややさっきの余裕がなくなっている。
「もうとっくに10分経ってますけどねえ」@船長
「あーすいませんでした」@塾長
なんのことかわからんかも知れんので、ちと真面目に解説すると、
200m近辺で掛かったマグロの大半は、食い上げして浮上してくるらしいのだ。
で、魚が浮上してきている中で巻き寄せるので、最初は意外に軽く感じるのだ。
で途中から、本領発揮で強い引きに変わる。
棚の浅いところで掛かったマグロは普通に下に潜るらしいのだが。
さてレポート再開。
徐々に徐々に浮いてきた。
今度はタッキーも一発で銛打ち。
無事ゲット。
「塾長がエギンの仇とったったわー」塾長
これはこれで嬉しかった。
してやったりの塾長。
「でらー良い写真↑撮れとると思うよ」@エギン
確かに立派なマグロだわ。
シロカワといい、キハダといい、最近絶好調の塾長。
再びキンちゃんにメール報告するリーダー。
さぁて、釣り開始。
すると今度は富ちゃんにヒット。
「おっし、来たぞ〜」@
奴の引きが始まった。
「ギンバル着けて」@富ちゃん
すかさず、クルーのタッキーにギンバルを着けようとする塾長。
意味がわからず、ギンバルを着け易い様に両手を上げるタッキー。
「案外タッキーギャグ通じるなあ」@塾長
大笑いする富ちゃん。
徐々に魚が浮いてきた。
あろうことか、また銛打ちをミスるタッキー。
再度、富ちゃんのファイティングが始まる。
ラストもう一周追加って感じ。
今度は無事ゲット。
みんな同じサイズのキハダの群れだ。
嬉しそうな富ちゃん。
さぁて釣り開始。
今度はチョコUさんにヒット。
朝イチ一発切られているので、気合が入る。
流石にチョコUさんは、魚の寄せが早かった。
無事ゲット。
チョコUさんも嬉しそう。
「残るは俺とトヨ君だけかあ」@エギン
ともで頑張る、エギンとトヨくん。
みよしで大騒ぎする釣った組。
「ともは空気が淀んどるで、俺が盛り上げにきた」@塾長
するとトヨくんにヒット。
今日のトヨくん、朝から体調がさえなかったらしく、結構しんどそう。
無事ゲット。
タッキーの銛打ちも安定感が出てきた。
トヨくんも嬉しそう。
「とよくん、おめでとう!」@どんなに悔しくてもちゃんと祝福するエギン
『とよくんも釣っちゃいましたよ』@きんちゃんを更に苛めてメールするリーダー
『いいかげんにしろ!』@メールで悔しがるきんちゃん
こんだけ皆が釣ると悔しいだろうなあ。
さ〜て、ここからがドラマの始まりだ。
目の前に並ぶのは、30kgクラスのキハダマグロ5本。
リーダーが釣ったときは、このクラスのマグロなら、
むしろ釣れることの方が珍しいんだろうと思った。
しかし、しかし、あれよ、あれよと、いううちに、次々に皆が釣って、
まだ釣っていないのはエギンのみ。
しかも、残り時間が少ない。
今回の久米島遠征は、明日が最終日、まだあと、一日ある。
じゃあ、今日が駄目なら、明日釣ればいいか?
↑いいや、釣りなんてそんな甘いもんじゃない。
今日釣れた魚が、明日も釣れる保障なんて、どこにもない。
回遊魚だし、このサイズだし、パヤオだし。
もし、このまま俺だけ釣れんかったら、これから先何年も
「いちば〜ん下手くそなエギンだけ釣れんかった」@パル
とか
「(2009年のことを)エギンだけがキハダ釣れんかった年でしょう」@パル
とか
まーいいように言われること間違いなし。
でもこれは仕方ないことだ、
釣りは結果が全てなんだから。
「(エギン)隊長だけ釣れなかったんですか」
そう言って寂しがるだろうオギー隊員とシバ隊員の表情が目に浮かぶ。
そんなことを考えながら当たりを待っていた。
「はい回収して」@船長
手巻きで一生懸命200m回収するエギン。
「回収する丸い背中に哀愁があるねえ」@パル
↑くっだらんギャグだわ。
「しゃーねーがや回収せんと、電動じゃないし」@エギン
「さかな偏にエギンと書いてなんて読む?」@塾長
「???」@パル
「さかな偏にエギンと書いて『回収〜』」@塾長
「意味わからんわ〜、俺は回収男かぁ」@エギン
「潮止まったなあ、(船から見て)パヤオの位置が全く変わってない」@船長
「確かに変わってませんねえ」@エギン
「パヤオの潮止まりなんて、ダメージデカイだろうなあ」@ますます追い込まれるエギン
まさにココロは角刈り状態。
「もーエギン完全に終わったわー」@パル
「どうせ釣れんだで、港帰るぞ〜、何回も回収できて、もう満足だろ〜」@パル
「この人らと、友達やめたら」@船長
「こんなもんねえ、ちっともたいしたことないですよ、いつものことですから」@エギン
「そもそもねえ、エギンはどMなんだわ、苛められるのが好きなんだわ」@パル
「大概ねえ、普通の船長はみんな「苛めなさんな〜」って言って
気を遣ってくれるんですよ」@エギン
「船が居る(パヤオの)向こう側か、こっち側かどっちがいい?」@船長
「こっち側がいいです」@エギン
「じゃあ向こう側にしよう」@船長
この冗談を聞いて、船長の自信を感じ取ったエギンだった。
この船長は絶対俺に釣らしてくれる。
「(今からの投入が)ラストチャンスやな」@船長
「了解です」@エギン
「(パラシュートにゲソも混ぜて、コマセも増やして)ラストはデラックスやな」@船長
「ありがとうございます」@エギン
「これで釣れんかったら、もう一回とか残業とかセコイこと言わんぞ俺は。
悔しいけど、きっぱり諦める、
間違いなく俺が一番下手くそだわ」@この一投に勝負を掛けるエギン
「おーエギンさん潔いねえ」@パル
「頼むぞエギン、絶対釣れよ」@パル
「わかっとるわー、絶対釣ったるわー」@絶対釣れると信じきるエギン
「さっきから俺が側にくると、絶対掛かるんだわ」@塾長
「さっきから全員、俺が隣で見とるときに
ヒットしとるって」@俺は幸運の神様だと主張する塾長
魚探をみながら慎重にポイントを合わせる船長。
「いいよ、入れて」@船長
投入するエギン。
棚まで到着。
パラシュートを開く。
いきなりは喰わない。
まだまだ、やつは最後のアジに喰うはずだ。
しかし、なかなか喰わない。
「もう、マグロさんたちはどっか行ってまったんじゃないか〜」@パル
「全員帰っちゃったんじゃないの〜」@パル
「俺らも、もー港帰るぞ〜」@パル
「最後に喰うんだって最後に」@エギン
相変わらずやかましいパル。
こんな会話を聞いて笑う船長。
一瞬、なぜか、みんなが静かになったそのときだった。
かんか〜んと竿が引き込まれた。
「おっし、来た〜!」@エギン
「ほんとにエギンに来たがや〜」@パル
ファーストランの後、一気に回収じゃなくて巻き上げるエギン。
↑セルフボケつっこみ。
さっきばらしたのは、この回収じゃなくて巻上げが甘くて、尾ひれに絡んだ。
「くだらんセルフボケつっこみはやめろ、話しを続けろ」@通りすがり
少なくとも、これがバレた原因のひとつだろうと思っていた。
100mを切ったあたり、ここから奴の引きが始まる。
やっぱり、さっきのバラしが気になる。
無理なテンションを掛けないように慎重に寄せるエギン。
大騒ぎするパルメンバとは逆に、無言で後片付けをする船長。
「おれができるのはここまでだ
これで釣れんかったらあんた(エギン)のせいや」@船長
と言われているような気がした。
(↑実際には言ってません、無言で後片付けです)
やっぱり魚がデカイので結構引く。
引きが強いので、それに耐えるのもしんどいのだが
やっぱり、奴の口にどんな風に針が掛かっているかが気になる。
ひょっとしたら、さっきみたいに、また外れてしまうかも知れない。
気にしたところで、どう巻き上げれば良いという考えがあるわけではないのだが。
とにかく冷静に無理せず慎重に魚を寄せた。
これが最後のチャンスなのだから。
やがて魚が浮いてきた。
やっぱり他の魚と同じサイズ。
船長がリーダーを掴んで手繰り寄せる。
ここから先は、船長とタッキーを信じるしかない。
「いつ走り出すかわらんから、後ろに下がって準備して」@船長
「はい」@エギン
徐々に徐々に魚が浮いてくる。
船長の合図と共に、タッキーが銛を打つ。
「頼むぞータッキー!」@エギン
タッキーの腰には、塾長がとり着けた無意味なギンバルが着いていた。
↑うそです。そこまでノリが良くないです。
プス!
見事に銛が命中し、魚が横を向いた。
船長がギャフで魚を船にあげる。
大きな魚体が船上にデーンと横たわった。
「イェ〜イ」@エギン
「イェ〜イ」@パル
船上は大騒ぎになった。
「やったなエギン」@パル
「ありがとう!でらー嬉しいよ!」@エギン
みんなに握手して回った。
涙が出そうになるくらい嬉しかった。
なぜか百戦錬磨のはずのタッキーが、エギンの一本で涙を流していた。
きっと、苦手な銛打ちが一発で決まったからだろう。
↑うそです。
「真剣にレポート読んどるのに、クダらんウソ入れるなエギン!」@通りすがり
さてレポート再開。
記念撮影。
あー嬉しい。
確かに持ち上げると重いわ〜。
一通り撮りきったところで気がついた。
「そうだ、まだ船長と握手しとらんがや」@エギン
急いで操舵室に向かうエギン。
船長は操舵室で港へ向かって操船中。
「ありがとうございます」@船長と握手するエギン
「こっちもプレッシャー掛かったよ」@船長
「ほんと嬉しいですよ」@エギン
「(トヨくんが釣った時点で)全員釣ったもんだと勘違いしてたさ」@船長
「僕のやつは最後(針が)外れちゃいましたから、僕だけ釣ってなかったです」@エギン
「ほんとありがとうございます」@エギン
「良かったねエギンくんにも釣れて」@パル
「ほんと良かったってぇ〜」@エギン
「ほんと、毎回毎回ドラマ作るねえ、エギンさんは」@パル
「これから先、何年もずっと辛い思いするか、
それとも、皆と同じく楽しめるかの瀬戸際だったでねえ」@エギン
「だよなあ、だよなあ」@パル
「これだけ追い込まれても、しっかり結果出す俺は凄いだろう」@エギン
「確かに大したもんだわ」@パル
この一本は一生忘れない感動の魚だった。
『とうとう最後のエギンさんも釣っちゃいましたよ』@きんちゃんを更に苛めてメールするリーダー
『しね!』@きんちゃんからリーダーへのメール
こんな状況での留守番はさぞかし悔しいでしょうきっと。
全員で記念撮影。
このサイズが並ぶと圧巻だよねえ。
1本/1人というのが、チームワーク。
俺たち仲間じゃん。
■最終日4日目
3日目の結果に満足している面々。
朝から会話も弾む。
港を出る。
「まあ、今日はのんびり行こうよ」@パル
リーダーヒット。
ビデオをまわす富ちゃん。
「さあ、みんな釣ってよ」@富
エギンがしゃくる。
釣れない。
チョコUさんがしゃくる。
釣れない。
ここで塾長登場。
「お前ら下手くそだなあ全く、見とれ俺が釣ったるにー」@塾長
塾長がしゃくる。
かなり気合の入ったスピーディーなしゃくり。
隣ではチョコUさんも負けじとしゃくる。
塾長にヒット。
「ほーら来た!、お前らとは役者がちゃうわー」@塾長
するとチョコUさんにも来た。
「なんだー、お前にも来ちゃったがや」@塾長
仲良くツーショット。
富ちゃんにヒットした子マグロに傷が。
「傷が入っとる、船長なにーこれ?」@富
「デカイマグロが、そいつを食おうとしたんさ」@船長
「共食いするんだー」@富
「するよ、20kg超えたら丸呑みするよ」@船長
再び子マグロヒットの富ちゃん。
「よーし、こいつ(子マグロ)泳がしたるわ〜、デカイのが来るぞ〜」@富
「俺もやろう」@塾長
「これでやって」@塾長の竿にポッパーをセットして手渡すエギン
子マグロが直にヒット。
「よーし、これでいいぞ」@泳がせ開始の塾長
「ドラグ緩めておいてね」@船長
「ほんとに来るんかなあ」@塾長
元気良く泳ぐ子マグロ。
暫くすると子マグロの動きに変化が。
「あれ、暴れとるんじゃないのこいつ」@塾長
船長の眼差しが漁師の眼差しに変わったそのときだった。
塾長のマグロが急に走り出した。
明らかに追われている。
「ドラグだーだーにして!」@船長
「ライン出してしっかり食わせてから、最後に合わせる」@船長
なるほどーと関心していたが、子マグロの走りは止まってしまった。
残念。
今回、エギンは太一丸に乗るの初めてだったので、当然船長とも初対面なのだが
常に的確かつ具体的な指示を出す船長にオーラを感じた。
是非、大間に殴りこみに行って欲しいなあと思った。
再び富ちゃんにヒット。
「よ〜し、もう一回泳がしたる!」@富
ポッパーへの出方を見る限り結構でかそう。
「いまのは(泳がせにするには)でか過ぎるじゃないの?」@エギン、とよ
「大丈夫、大丈夫、いける、いける」@富
さっきの塾長のやつは1.5kgくらいの子マグロだから丁度良さそうだったけど。
再び泳がせ開始。
しかし当たりは無し。
「回収」@船長
富ちゃんの竿には5kg近いマグロが。
「5kgのマグロを泳がすか、普通」@パル
「ドラグ押さえっぱなしだったもん」@富
そんなこんなで最終日の釣りも終了。
満足モードの面々。
港に帰港。
ホテル前の港。
最後に皆で記念撮影。
「今回は、ほんといろいろありがとうございました」@パル
「(エギンさん)もう、この人たちとは”友達”やめたら」@船長
「これが楽しいんですよ、これが」@エギン
バズーカとか釣り道具を宅急便で名古屋へ送る。
クロネコヤマトの宅急便のお兄ちゃんがホテルへ荷物を取りにきた。
一生懸命荷物確認しているお兄ちゃんに話しかける塾長。
「沖縄の宅急便はクロネコヤマトじゃなくて
イリオモテヤマネコの宅急便って聞いとるんだけど
なんであんたクロネコなの?」@塾長
あー笑える。
今回の遠征は、天気良し、釣果良し、トーク良しと三拍子揃った
大満足の遠征だった。
ここまで楽しい遠征もなかなかないだろう。
これだで釣りは辞められん。
Tenryu DiveKiller 8lb-250
Tournament石鯛SS50 PE#10 NYLON#40
■おまけ
さて、興奮冷めやらぬ中、試食会。
じゃじゃーーんと出てきた、キハダマグロのかぶと焼き。
これがまた美味しいかった。
眉間の辺りとか目玉とか。
魚が小さいとなかなか食べれないような部分。
「ほんとにこれを竿で釣ったんですか」@塾長の友達
「そうだよ」@塾長
「この前のカジキといい、(塾長は)最近調子いいねえ」@塾長の友達
「こうやって改めてみてみると確かにデカイよなあ」@塾長
「ほだねえ、デカイねえ」@エギン
「今回は、ほんとエギンくんには世話になった。
リールもルアーも全部準備してもらったでさあ」@友達に説明する塾長
「糸とか傷が入ったり、絡んだりして、ほいで釣りやめてちょっと寝とると
いつの間にか直っとるのだわ」@塾長
「へぇ〜そうなんですか」@塾長の友達
「当たり前だって、僕らにしてみれば釣りは遊びかも知れんけど
こいつら(かぶとやきのマグロ)にしてみたら、命懸けの真剣勝負だでねえ。
命懸けの真剣勝負に負けたもんで、こいつは今テーブルの上におるだわ」@エギン
「なるほど〜」@塾長の友達
「ラインに傷が入っとると、5kg以下くらいであればなんら問題ないけど
このクラスが来たら絶対切れるんだわ、そこ(傷のあるところ)で。
そもそもねえ、傷(ラインに傷があること)を承知で釣り続けるなんてねえ
命懸けの真剣勝負をしとる魚に対して失礼だわ」@エギン
「なるほど〜」@塾長の友達
「(エギンくんは)熱く語るでしょ〜」@塾長
素人相手の釣りトークが得意なエギンであった。
○○塾2件目 みくりや本店
ここでもお店の大将がパルTを着て頑張っていた。
「みんな美味しい美味しいって言って食べてくれるんだわ〜」@大将
壁にマグロの写真を貼ってもらうエギン。
「嬉しそうな顔しとるねえ」@塾長の友達
「でしょ〜、ほんとうれしかったんだわ」@エギン
お店にいた大学生の子たちも喜んでマグロを食べていた。
「今時の若い子が、こんなに魚食べるとは思わなかったなあ」@大将
普通、趣味というのは、本人が楽しむものであることが多いのだけど
釣りの場合は、釣りしない人を喜ばすことができるんだよねえ。
一回でも、魚を食べさせてあげると、案外ずっと覚えていてくれるしね。
いい趣味だよねえ、ほんと。