今回も採集に同行してくれ、クワガタには全く興味ないのに採集の手助けをしてく
れた助手のMr.Alisonに感謝します。

12月21日 (月曜日)

 計画では、朝5時ごろには家をでるつもりでいたのですが、どういう訳か目を覚ます
ともう9時。 いつものことなので別に気にもせず、ゆっくり運転しながら北上してい
きます。途中、レストランやコーヒーショップに寄りながら、景色も楽しみながら最初
の目的地、Jacson State Forestに向かいます。急いでいけば、3時間もかからない
ような所ですが、 着いたのは、午後3時。ちょっと気合が抜けております。ここは、
昨年ニセルリクワガタを2種採集しています。Platyceroides agasizziとおそらく
Platyceroides pigmaea
と思われる種類です。


Platyceroides pigmaea

後者は地味な種が多いニセルリクワガタ属においてピンクのような紫のような金属光沢を
もっており、なかなかよい種類です。昨年(1997年)はたったの2頭しか、採集でき
なかったので、今年はもっと採集するべくここへやってきたのでした。夕暮れまであと
2時間足らずでしたが、とりあえず適当な所から林へ分け入ります。


あ)ポイントの状況。手に持っているのは幼虫の出た朽ち木だそうです。

昨年採集した時の正確なポイントは覚えていなかったのですが、とりあえず適当に朽
ち木を割っていきました。私の今までの経験からいくと、 ニセルリクワガタの仲間は
細い10センチ未満の朽ち木から採集できます。サンフランシスコ の近郊では、オレ
ゴンルリクワガタとアガシニセルリクワガタが採れると書きましたが、両者はうまく
住み分けしており同じ朽ち木から両者が採れたことはありません。 オレゴンルリクワ
ガタはどちらかと言うと、湿った太い倒木から出ることが多いのですが、アガシニセ
ルリのほうは、 細くどちらかと言うと乾燥気味の朽ち木が好みのようです。今回も、
細い朽ち木に的をしぼって探しますが、探せど探せど見つかりません。しぶとく、
1時間ほど朽ち木を割っていくとやっと第一号が出ました。