和名/タイワンミヤマクワガタムシ
中文名/台湾深山鍬型蟲
学名/Lucanus formosanus
大きさ♂33.0~87.0♀2.5~50.0mm
最初にタイワンミヤマは大きく分けて4つのタイプに分かれる。左から北部、中部、南部と図示した。
(東部産はお待ちください)
亜種分けできるほどの差が明確だが記載が♀であったのとその採集地が台湾とだけとなっている
為や、その生息域が十分に調査されていない現状から暗礁に乗り上げている。ちなみに図示した
個体に解説をつけるとしたら、左から北横産で大顎が大きく上下に湾曲し体格の割りには体長が
出ない。真ん中は信義郷産で82ミリだったかな?結構デカイです。大顎は前方に延び一番大きく
なりやすい産地。右は南部タイプといえば殆どここのラベルで藤枝産。太短いのが特徴でずんぐりした
体系である。昔はタイワンミヤマと言えば南部のが多かったが、最近は殆ど見かけなくなった。
頭楯に関しても差があり上記の写真で見比べていただきたい。♂はこのように差が明確だが
♀についてはその比較が難しい。台湾東部やレア産地の標本を手に入れたいがなかなか。。。
中型個体の比較。北部産が一番体格的にも大顎も一番華奢である。面白いことに中部産は中型
だとあまり大顎が発達しないように見受けられる。が、幅はある程度出ており南部に迫るほどである。
南部産は中型でもその特徴がハッキリ現れその太短い姿は印象的である。
小型個体の比較。概ね中型個体の特徴を踏襲する。しかし、この様な概念に当てはまらないような
面白いイレギュラー個体も各地で採集されており、私もこの手で北部で採集している。次回は
それの図示や立体的にタイワンミヤマのディティールに迫りたいと思う(笑)