今回(98/8/8)はヒメオオの新産地開拓に山形までやってきた。今回は採集で
きると言う情報を得ていたので、ボウズはないだろう、、、?

今回は私の車でお馴染みのスギリンと出発である。現地までは福島市内からなんと3
時間以上かかる場所である。周辺には春スキーで有名な所がある。

しかし、ポイントに近付くにつれ雨が落ちてきた。第一目的の村営の博物館に着いた
時には土砂降りとなっていたのであった。

博物館には昆虫標本が置いてあり、ヒメオオ、ミヤマ、ノコ、スジ、コクワなどの普
通種の標本があった。50ミリ程のコクワは、内歯が2本になっておりびっくりし
た。(別に画像は撮ってこなかった)

早速、林道に投入だ〜!山を車で上っていくと、虻が襲ってきた。窓は開けられない
程の数だ。お〜、ヤナギ発見である。でも、美味しくないヤナギだ。この林道は、
車を降りて上まで探索したのだが、ヒメオオの姿を見る事はできなかった。

気を取り直して新たな林道へ突入である。ここは、殆どヤナギがない。ん〜困った。
車に乗りながらの散策である。

いた!』スギリンが叫んだ。

車を止め、ヤナギの1メートル程の幼木に近付くと、、、


40ミリ程の♂のヒメオオが吸汁しているではないか!おー、新たなラベルが増え
た。周辺のヤナギも探したのだが、追加する事はできなかった。しかも、どうしてこ
んな所で?って場所での採集だ。標高は500位。

気を良くしてさらに上流へ向う。私の車は普通車なのだが、林道をさらに進むむ。
途中、登山口があり車も沢山止まっていた。そこを更に通り過ぎさらに上へ。

これ以上、行けないという所まで車で上がり徒歩での探索である。林道の脇にはブナ
の幼木が多数自生しており、春のコルリ採集も面白いだろう。たぶん、採集出来ると
思うので来年行ってみたい。

しかし、ヤナギの姿はなくなりカンバ類もまったくなく、下山である。その途中、ス
ギリンが5メート以上のヤナギで幹にいるミヤマを発見した。2人で2本の網を使い
連係プレーでネットイン!


標高が800メートル以上もあるのに立派なフジミヤマであった。
いい標本になるゾ。

私は近くの植物でムラサキツヤハナムグリを2頭採集していた。


今日は毒瓶を持ってこなかったので、とりあえずルアーケースへ。

腹が減ったので下山して、そばを食う。注文が間違えられて、余分な時間を費やし
てしまった。この間に外は快晴となった。

山を一つ越えた所に行ったのだが、そこは霧で全く見えない状態だった。仕方がない
ので戻る。林道に入ったた所には、サクラマスの養殖場があった。少し登るとヤナギ
がありアカアシが付いていた。いらないので捨てる。

行き止まりまで登ると、登山口となっていて山小屋の脇にはブナの薪が置いてある。
カミキリやタマムシがいないかなと思いルッキング。いた!いた!
ルリボシカミキリだ!


ルリボシカミキリの交尾/上が♂でヒゲ(触覚)が長い


ルリボシカミキリの産卵

こんな感じで2人で10頭程採集。残りはそのままに。あとは、超普通種のトラカミ
キリだけだった。

ヒメオオは1♂しか採集出来なかったが、こんなもんだろう。今回、訪れた周辺にも
街灯があり、見回ればオオクワは拾えると思うが遠くて来たくない。

帰りに別ポイントでオオクワ拾って行く事になり、『スギリンが絶対、拾える』って
いうもんだから、、、。ポイントに向う。

呆気無く、電柱にとまる1♀をネットインして帰路に付く。


それがこれ。スレ具合から2年目以降の固体だと思われる。

今回はこんな感じでした。では〜!

今回の画像は、オオクワ以外スギリン所有の35ミリカメラ+マクロレンズで
撮影したものです。やっぱ、35ミリは色も画質もいい!