コルリクワガタ(檜桧岐村)
Platycerus acuticollis Kurosawa

 会津地方以外では比較的観察しずらいようである。檜桧岐村の多産地では早春に
ブナやトネリコなどの新芽に飛来するものが多数見られる。また、筆者の友人は県境
である宮城県丸森町稲子地内でオサムシのトラップ(餌はカルピス原液)により1♂
を得ている。本種の県内における地域変異は大変興味深い。幼虫は半ば地面に埋もれ
たような落ち枝に見られる事が多い。当然冬は雪に埋もれてしまうため観察は難し
い。阿武隈山地での本種は成虫、幼虫とも採集しにくいようで、過去数例の記録しかないようである。