今回の採集の始まりは、今をさかのぼる事1年程前になるだろうか。
(`98、6月現在)私のアドレスで運営している『インセクト・メッセージ・ボー
ド』という掲示板があります。ここには、世界中の昆虫愛好者が集まり様々な情報交
換をしている。そこに、今回たいへんお世話になったチェンさんが登場したのであ
る。何回かメール交換をして、日本の標本と台湾の標本を交換する事になり、私の知
り合いも含め計画を進めて行った、、、。
ここで、今回同行したスギリンの事も話さないと行けないだろう。
彼とは1年以上前、私が地元で灯火採集している時、偶然知り合ったのだ。
彼はクワガタ、タマムシ、カミキリが好きで特に台湾のクワガタや昆虫に興味がある
ようだった。彼はヒメオオの達人であり、数多くの画像も提供してもらっている。
ここで話を元に戻そう。台湾と言えばお隣の国である。航空運賃を調べてみれば
なんと安いではないか!これは、奄美より安く行けるかもしれない。じゃ、行くしか
ないと言う事で自分の中では決定してしまった。
そこでスギリンに話した所、行きたい!と言う事で2人の金銭的、時間的調整が
始まったのである。それからは私がインターネットや書籍で情報収集。海外の事だか
ら書籍を読んでも良く分からないし、中文のソフトも入れていないので台湾のHPも
思ったように見られない。思った程、情報は集まらないものである。そこで、別の掲
示板で知り合った、台湾の日本人学校を卒業したTJS氏に情報提供をお願いしたの
である。彼はもともと蝶屋であり、有効な情報を与えてくれたのである。しかも、お
まけ付きであの!境野広行氏ともお知り合いであったのである。連絡を取っていただ
き氏より直々資料を提供していただいた。
こう言った計画も本当に楽しいものである。
台湾での採集は、初日はチェンさんに同行してもらう事になっていたのだがその他
の日は、チェンさんの知り合いに1日だけ同行してもらう事になっていた。他の日は
全くと言っていい程決まっていなかったので、有名な中部埔里(プリー)の羅錦吉氏
に電話をしたのである。ガイド料は1日8000元からと言う事だった。日本円で3
万2千円以上である。これは、高い!が、仕方が無いとりあえず台湾に行ってから
連絡する事にしたのである。ちなみにラ・キンキチと読む。ラー・メンキチではな
い。
メールで知り合った人を訪ねて、しかも海外にと、無謀と思うかも知れません。
でもそれが楽しいのです。でも、私の真似はしないで下さい。
事件があなたを待っているかも、、、。
あっという間に時は過ぎ、出発する日になってしまったのである。