日付けが変わって6/6である。さて、今日はどこ行こうかなぁ?6時に起きて1時
間程地図とにらめっこしてここに決定!岩手にさらに近くなり、栗駒ももう少しだ。

林道を『セガラリー』のごとく砂煙りを上げ駆け上がっていくと、こんな風景が目に
入ってきた。ちなみに私の車は四駆じゃ〜ありません。ふつ〜の乗用車です。


正面に見える雪をいただく霊峰が鳥海山である。

標高も800Mを超えたところでブナが現れはじめ、残雪も目に付くようになってき
た。山菜を採る人もいる。


残雪の向こう側にブナの新芽の良い状態の物がたくさんあった。気温も上がり、これ
で採集できなかったらどうするんだ!というまさにベストコンディションである。
待ち伏せやネットで探りまくったのだが、コメツキが沢山入るだけであった。ここで
も痕跡は見つける事ができなかった。ん〜。

時間もここで結構使ってしまったが、気を取り直して栗駒へダッシュである。私の通
る道は無料の高速道路と化していた。が〜、しかし、私は秋田側を通り過ぎ一路、
岩手側へ。オレって天の邪鬼(あまのじゃく)だから人の採っているところは嫌なの
だ〜。せっかくだから記録も作りたいし。

秋田側から岩手側に入ると道路が狭くなる。車を停めて、新芽を見るのも一苦労であ
る。その中、じっくりと見て回ったのだか、ここもコルリのコの字もなかった。
ちなにみコンディションは引き続き良い。

日は陰ってきて、2時を過ぎれば後は気温が下がるばかり、次なる林道を攻める。
ここは植林地帯がず〜っとつづき、山頂付近でやっとブナを発見する事ができた。
しかし、すでに手後れ状態。こんなところで時間を潰してはいられないので、さらに
宮城県側へ。ちなみに、これで東北6県の内、5県制覇である。青森も行けば良かっ
たか?宮城県側はどうかな?

まず、道路沿いは原生林も切り開かれていてだめ。わずかに残るものも遅い。宮城県
側で狙うなら登山道を攻めないとダメかも?しれない。


正面が原生林。見た感じもモコモコしているのでわかる。(宮城側)

ここで今回の採集は終わりにする事にした。私が感じた事は、福島、山形以上に植林
が進んでいるということだ。だいたいの感じはつかめたし、次ぎ攻める場所も
頭の中では決まっている。機会があればリベンジといきたい。次回は5月だね。

帰る途中の国道4号線で、タマムシ採りにいっているスギリンに電話したら偶然にも
通じた。(通じるとは思わなかった。)しかも『アカヘリミドリ』ペアで採集したそ
うである。く〜、うらやましい。まぁ、こんな感じで99年最後の新芽採集は終わっ
たのであった。新産地も福島ではないが開拓できたし、ラベルも増えた。採集の経験
も上がり、来年が今から楽しみだ。